(5)その後受診しましたか?

 村では毎年10月に総合健診を行っています。人間ドックほどではありませんが、一通りの検査を行っています。軽い異常だと「要保健指導」、再検査や治療が必要だと「要受診」と判定されます。一目見ただけで重大な異常が明らかで治療が絶対に必要な人も中にはいますが、多くの場合は再検査して治療が必要でないことを確認すれば済みます。怖がらないでどんどん受診しましょう。良くあるパターンをご紹介しましょう。
1 血圧
 血圧は人の顔を見ただけで上がります。健診の場で測って高いだけでは高血圧とは言えません。2週間くらい自宅で血圧を測ってから受診してください。
2 肝機能
 ALTやASTが3桁だったら早めに受診しましょう。一応は重大な肝疾患の可能性があります。エコーやCTが必要になるので開業医ではなく病院へ行きましょう。2桁だとほとんどが脂肪肝ですが、C型肝炎などの否定が必要です。γ―GTのみ高い場合はアルコール性肝障害の可能性が高いのですが、300以上あったらちゃんと受診した方がいいでしょう。
3 高脂血症
 慌てることはありませんが、再検査・追跡は必要です。薬を飲むかどうかはゆっくり考えれば良いです。食事療法は皆さんが思うほど効果はありません。
4 糖尿病
 血糖値よりもHbA1cに注目してください。HbA1cとは血糖の一ヶ月分の平均値のような数字です。これが8以上あったら間違いなく糖尿病で必ず治療が必要ですので早めに受診してください。何年も放置すると体のあちこちに不可逆的な障害が発生します。7台でも糖尿病なのですが、食事に気をつける・体重を減らすくらいで済むことが珍しくありません。
5 腎臓
 尿タンパクが2+以上出ていたら必ず内科を受診して下さい、泌尿器科ではありません。でも尿潜血3+なら泌尿器科へどうぞ。クレアチニンやe-GFRの軽度異常はまず心配いりません。
6 胸部レントゲン写真
 CTを撮るしかないので病院をお尋ねください。普通のレントゲン写真を撮りなおす意味はありません。
7 心電図
 ほとんどは深刻な異常ではなく追加の検査は必要ありません。私の専門分野なので診療所へどうぞ。
8 胃・大腸
 バリウムで異常を言われたら必ず胃カメラを飲みましょう。便潜血が陽性なら必ず大腸カメラを受けましょう。その理由は1月のコラムを読んで下さいね。

ざっとこんなもんです。迷ったらまず診療所をお尋ねください。